四條畷市・大東市の予防管理型歯科医院

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blog8/12

歯周病の悪玉「P.G菌」

暑い日が続きますが、皆さん、夏バテにはなっていませんか?

さて、先日歯周病に関する講演会に行ってきました。

トピックは「新しい歯周病の概念」です。私たちは歯周病の治療や予防に必死なのですが、とにかく相手が歯周病菌というミクロなもの・・・。この歯周病菌の巣を壊し、住みにくい口腔内環境を作ることを歯周治療の目的にしています。

今日は歯周病菌のミクロな部分をお話しします。口腔内細菌量は、直腸内細菌と同等数と言われており、1グラムあたり1千億個以上になります。腸内細菌と同じく善玉菌と悪玉菌がおり、バランスが保たれています。出生時には口腔内には菌はおらず、親兄弟からの接触感染で菌が定住し始めます。この細菌バランスが崩れることが歯周病の始まりと言えます。覚えていただきたい菌がいます。それは「P.g菌」です。これは、なかなかの悪の細菌です。色々、難しいメカニズムなのですが、歯肉細胞内に侵入したり、毒素を含んだ飛び道具を出したり、歯肉に潰瘍を作ったり、、、。最近では関節リウマチの原因や肥満との関係も言われています。何より「血」がひつようなんですね、この吸血細菌は。

ですから、いまアメリカ歯周病学会では「歯周病の予後予測マーカー」として

1、歯周検査時の出血

2、P.g菌

3、4ミリ以上のポケット

4、喫煙、暴飲暴食

以上を上げています。

普段の歯ブラシで出血している方は、この超強力な吸血細菌が病気をゆっくりと進めているところかもしれません。

歯を残すには、管理が本当に大切です。気になる方は、まずお近くの歯科にてチェックをオススメします。