四條畷市・大東市の予防管理型歯科医院

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blog6/10

「歯周病=老化現象」は、嘘だった

来る6/4、寝屋川市総合センターにて、8020(80歳で20本以上の歯を保有)達成者の表彰式が行われました。

当院からも3名の方にご参加頂き、大変感銘を受けたとご感想を頂きました。

さて、広く日本人に知られている歯周病=老化。「歳を重ねれば、歯が抜けて入れ歯ですね」というお話を今でも良く聞きます。

これは本当に老化によるものでしょうか。確かに加齢と共に歯を失う人が増えています。

逆に子供が歯周病で歯が抜けることはありません。

これは歯周病菌が出す毒素が原因となります。この毒素が細胞を破壊し歯周病になるのです。

子供の頃は新陳代謝が活発です。細胞が早いスピードで新しく作られ続けているので、壊れてもすぐに修復されていくのです。ですから、歯肉炎のように真っ赤に腫れた歯ぐきになっても、歯周病(歯を支える骨が壊れる)のようにはならないのです。

運動しても子供達は1日で回復するのに対して年を取ってくると、何日か後から筋肉が痛くなるのです。骨折をしたことを考えても子供は3週間程度の固定ですが、老人は2ヶ月近く固定することを必要とします。

加齢は歯周病になる環境因子を高めていくことに間違いありませんが、必ず歯周病になるものでもありません。またストレスや睡眠不足、風邪などで疲労がたまることでも免疫能力は低下します。様々な複数因子が免疫能力を低下させ細胞の再生能力を低下させ、細菌の数がこれを上回りますと、歯周病が発症します。

口の中で歯周病菌が活動を始めると、身体はこれに反応して血液を集めます。身体は感染の危険がある場所に血液を集める(炎症反応)のです。怪我をすると血が出るのはこのためです。血液には白血球やリンパ球が含まれていています。これらが細菌と戦い感染から身体を守るのです。また歯周病に感染すると歯を支える骨が吸収を始めます。骨には常に骨を造る骨芽細胞と骨を壊す破骨細胞が共存しています。感染を身体が確認すると細菌から距離を保とうと破骨細胞の働きを活発化します。自然と感染しないような仕組みを作っているのです。

加齢で必ず歯周病になるわけではありません。ただ少しだけ努力が必要になるのです。実際に80歳で20本以上の歯を維持している人達(8020運動達成者)もいますし、反対に若くして総入れ歯の人達もいるからです。

8020運動が開始された当初、「8020」を達成している高齢者(後期高齢者:75歳以上)は10人に1人にも満たない状況でした。しかしその後「8020」達成者の割合は増加し、最近の全国調査(平成23年歯科疾患実態調査)では、後期高齢者の37%が達成してることが示され、今後も増加することが予測されています。

定期的に予防検診を続け自分の歯を維持できるようにして是非8020を目指しましょう。