四條畷市・大東市の予防管理型歯科医院

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ブログ17/4/20

肥満と歯周病

こんにちは。寝屋川・四條畷の武田歯科医院、院長の武田です。

ずいぶん、暖かい季節になってきましたね。

さて、本日は「肥満」について少しお話をしたいと思います。

肥満防止の食べ方としてよく言われるのが「よく噛む」です。

たくさん噛む事により、満腹中枢を刺激し脳から「もう満腹ですよ〜」という電波シグナルが出され、その結果、食べる量を抑制するというのが科学的根拠(エビデンス)です。

では、肥満の方のお口の中はどうでしょうか?

肥満になると内臓脂肪に「TNF−α(腫瘍壊死因子)」という物質が沢山発現します。これは、白血球の1つである「単球(マクロファージ)」からも分泌され、炎症反応を活発化させるのに大変大切な役割を果たしています。

つまり、「肥満の人は常に体内が炎症状態にある」ということです。

この状態で何らかの感染症に感染してしまうと更に全身の炎症が悪化し、感染症の1つである歯周病もより悪化してしまいます。

更に、歯周病菌からは「内毒素」と言われる多量の毒素が体内にまき散らされ、脂肪組織や肝臓からのTNF−αの産生が進み、糖分のコントロールを行うインスリンの働きを阻害してしまいます。

そのため、肥満も歯周病も悪化してしまうと「TNF−α」の分泌が活発になり血糖値のコントロールが悪くなり、結果的に糖尿病と歯周病が併発する悪いループへ陥ってしまいます。

20年ほど前より、BMI値の高い肥満の人は普通体重者に比べ歯周病にかかるリスクは、1.55倍高い事は学会発表もされていますが、ほとんどの方に伝わっていないようです。

有名某タレントさんが「カレーは飲み物」だとおっしゃっていましたが、その方は確かにかなりのぽっちゃりさんだと思います。

「しっかり噛んでお食事をしないと肥満のリスクが高くなる」

「肥満になると歯周病のリスクが高くなる」

「歯周病になるとしっかり噛むことが難しくなってくる」

そうすると「噛まずに食事をし肥満になるリスクが上がる」

まさに負のスパイラルです。

せっかくの美味しいお食事です。しっかり噛んで更に味わいたいものです。