四條畷市・大東市の予防管理型歯科医院

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残存歯と生涯医療費の関係

こんにちわ。寝屋川・四條畷の武田歯科医院、院長の武田です。

超高齢化社会を迎え、昨年9月、総務省の発表によると、日本の総人口に占める65歳以上の高齢者の割合が過去最高の26.7%となり、国内における80歳以上の高齢者の人口が1千万人を超えたことを発表しました。

この数字から見ると、現在の日本においては「4人に1人が高齢者」ということになります。さらに、厚生労働省所属の機関である国立社会保障・人口問題研究所では、2035年には総人口に占める高齢者の割合が33.4%となり、「3人に1人が高齢者」になるという推計も出されています。

本日は歯科とも関わり合いの深い「残存歯と生涯医療費」について、お話しをしたいと思います。

残存歯と生涯医療費には、密接な関連性があることをご存知でしょうか。残存歯、つまり口内に残っている歯が多いほど、歯科だけでない総医療費が少なくなっているという関係性があるのです。それを聞き、調べてみました。

さまざまな都道府県で、歯科医師会と健康保険団体連合会が実施した調査結果が出ています。ここではとある県で実施されたた調査の結果を見てみましょう。65歳以上の歯科の患者を対象に、医療機関が保険者(市町村や健康保険組合等)に請求する医療報酬の明細書である医科レセプト10,000件以上のデータを分析した調査です。残存歯が0~4本のグループと、残存歯が20本以上のグループと比較します。歯科の診療費に大きな差は見られませんでした。しかしながら、年間の総医療費は、177,000円もの差が出ているとの結果が得られたのです。

また、別の県で実施された同様の調査では、80歳以上の患者を対象とした調査で、「8020」達成者と非達成者を比較しています。すなわち、80歳で残存歯が20本以上ある人とない人の比較です。結果、達成者は非達成者よりも総医療費が26%少ないという結果が得られました。

歯周病が全身性疾患と関連性があることや、定期メンテナンスの重要性を反映した結果と考えられています。

定期検診は、歯科だけでなく、医科でも大変重要視され、今後の国の方針ともなってきています。又、若手議員の間では「健康ゴールドカード」という考え方があり、現在試行錯誤中だそうです。寝屋川市も歯科に限らず、どのようにして市民の皆さんの健康を増進していくかという事を真剣に考えています。

定期検診は非常に大切です。歯がなくなってしまうと、現在の医療技術では、多少の再生の報告もありますが、ほぼ不可能です。ましてや、健康保険適用になるのは、遠い未来の話です。医療技術の発展を待つよりも、まずは「今できる事」から始められては、いかがでしょうか?